「筋トレをすると身長が伸びなくなる」という話を聞いたことがあると思いますが、これはなぜでしょうか?そもそもこれは事実でしょうか?
結論から言いますと、筋トレをすることによって身長が伸びにくくなることはあるかもしれませんが、筋肉がつくことによって身長が伸びにくくなることはありません。
筋肉には柔軟性があり、身長の伸びを妨げる要素はありません。
ただ、筋トレを激しく行うことにより、成長過程の軟骨や関節に過度な負荷がかかると、身長が伸びにくくなることはあります。
つまり悪いのは、筋トレや筋肉がつくことではなく、成長過程に合っていない無理な筋トレということです。「筋肉がついたから身長が伸びなくなった」わけではないのです。
筋トレとは、筋肉・筋力を鍛えるトレーニングなので、一般的なのは、スクワットや腕立て伏せ、腹筋、背筋、ベンチプレス、デッドリフトなど、ガッツリ筋肉に負荷がかかるものをイメージしますが、それだけが筋トレではありません。
確かに、このような筋トレを成長過程に高負荷で行った場合、関節や軟骨に負担になり、身長が伸びにくくなることは考えられます。ただ、全国トップを狙うアスリートであれば、絶対にやったほうがいい種目です。そこには、適切な負荷、正しいフォームが求められます。仮に高負荷で行ったとしても、小・中学生はそこまで筋肉はつかないので、非効率でしかありません。
また、筋肉を鍛えるというのは、筋肉を強くする、筋肉を太くするといったことだけではありません。特に成長過程には、筋肉を速く動かす・反応させるといった能力を鍛えてほしいと思います。この神経系といわれる能力は、12歳までに急成長する能力でもあります。
他にも、体幹トレーニングや股関節・肩甲骨のインナーマッスルといわれる筋肉を鍛えるトレーニングなど、関節や軟骨に負担をかけない、かつ若いうちのほうが鍛えられる筋肉の能力もあり、これらを鍛えるのも一種の「筋トレ」です。
種目や負荷、フォーム、(年齢的な)タイミングなど、正しく取り入れることができれば、筋トレにはメリットしかないと思います。
今、KiRANでは小・中学生の指導もしていますが、50種目の基本動作ができるようになるまでは、ダンベルやバーベルなどは一切使用しません。
子どもたちは、将来のトップアスリートの卵でもありますが、そのさらに将来の指導者の卵でもあります。実技も大事ですが、こういった知識的なことも覚えてほしいと思い、少しずつですが、伝えながら指導にあたっています。(伝わってないなーコイツ…ってのもいますが。笑)
子どものトレーニング、興味がございましたら、お気軽にご連絡ください(^-^)/